カリフォルニア・インディーポップバンド、The Millennial Club

メンバーはシンガー/ギターのAndres Owens、ベーシスト/キーボードのJared Ortiz、ギタリスト/サックスのJake Stevenson 、ドラマーのTyler Kameiからなる、南カリフォルニア出身の4人組バンドです。

誠実で素直なソングライティング、ストレートな表現へと繋がる“本音”へのこだわりが詰め込まれたメッセージ性がファンに賞賛にされ、人気を獲得しています。

若々しさが感じられるバンドですが、生み出される音楽の完成度や作品への向き合い方からは、すでにカリスマ性が滲み出ています。

それもそのはず。彼らは高校時代からバンドはじめ結成5年目にもなるといいます。


ジャズ、80年代ダンスポップやR&B、ヒップホップと幅広いジャンルから影響を受けながら、それらを斬新に融合させ、4人にしか出せないオリジナルサウンドを発信し続けています。他にもCold PlayやThe 1975などのアーティストからもインスピレーションを受けているのだそう。

今回、彼らの作品の中でも特に注目していただきたくピックアップした作品は、2020年にリリースされた“summer nights EP”。6曲を収録しているこのEPはタイトル通り、まさにこれから迎える夏の季節にふさわしい、涼しげで爽やかな1枚です。

1曲目は短くドリーミーなプレリュード "i wish i could tell u" 。日の長くなってきた夏の夕暮れを彷彿とさせるサウンドにて幕が開けます。

シームレスに続く2曲目の "like i do" は夕暮れから夜に向かう雰囲気へとリスナーを誘います。メロウなダウンビートも心地よい1曲。色気のあるサックスと、軽やかでシルキーなボーカルにも思わずうっとり。3曲目の "feel the same" はギターリフが主役となるアップビートな1曲。軽快な中にもリラックスムードが漂います。

そしてこのEPのタイトルトラックとなる4曲目 "summer nights" にて、さらにThe Millennial Clubに魅了されるはずです。この4曲目によってまさにリズムのピークを迎えるのですが、Owensのコーラスラインはあまりに美しく、心を奪われてしまうこと間違いなし!耳馴染みのいいキャッチーなサウンドが中毒性の高い1曲です。

Neo-soulのフレーバーがブレンドされたような5曲目 ”girls that ain’t u"。しっとりとした大人っぽい雰囲気と、Owensのファルセットがセクシーな1曲です。

ラスト6曲目は、品のあるStevensonのサックスが引き立つ、lo-fiサウンドのanymoreにてEPは幕を閉じます。

約15分間という時間があっという間に感じてしまう作品ですが、一曲一曲に存在感があり何よりもThe Millennial Clubの魅力が凝縮された1枚になっているはずです。

これからの季節とともに、ぜひ実際に皆様の耳でご堪能頂けたら嬉しく思います。

The Millennial Club - summer nights
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