2016年。当時12歳、まだあどけなさの残る若きGrace Vanderwaalは有名なオーディション番組である「America's Got Talent」に出演することになりました。

歌いだす前の緊張した様子から一変。堂々とした姿でウクレレを弾きながら発せられる彼女の歌声、そしてオリジナル・ソングは全世界を魅了し、辛口審査員Simon Cowellが “君は未来のテイラー・スウィフトになれる”と言うほど。

審査員の絶賛と視聴者の興奮をその小さな背中に背負いこみ、彼女は同番組にて見事優勝を果たし、その興奮冷めやらぬまま発売されたデビューE.P Perfectly Imperfectは、彼女の勢いを後押しするものとなりました。

当時の衝撃は大勢の脳裏に焼き付いたまま、まるで時間を追い越すような勢いで成長しているGrace Vanderwaalが今回リリースした最新曲「Waste My Time」では幼き彼女のアイコンであったウクレレを持たず、例えるなら水の壁を一枚隔てたような心地よい響きが残るトラックに乗せ、大人びた表情で歌う姿が印象的。

曲の後半では、MVの舞台となったコンビニの店員役に大抜擢されたマネキンと戯れている様子が映し出されています。

マネキンの膝にもたれ掛かってみたり、周囲を飛び跳ねてみたり、さらには味が想像できないような鮮やかなスカイブルーのジュースを飲ませようとしてみたり。


突然のキュートな振る舞いは15歳という少女と大人の間に立っているからこそ見える側面なのかも知れません。

ニューヨーク・タイムズ紙から “ポップの申し子” と呼ばれた彼女は、今年から制作がはじまるディズニー映画、Stargirlの主演を飾ることが決定しています。

その輝かしいデビューから今まで、立て続けに新曲を発表し続け、さらにはシンガー・ソングライターの枠を超えて活動の幅を広げていくGrace Vanderwaal

国内外問わず、若いアーティストが続々と輩出される今、勢いが落ちることを知らない彼女にはさらに注目です!

Grace Vanderwaal - Waste My Time
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