3rd Bassが生み出した傑作「The Cactus Album」にニュースクールの夜明けを感じて。

 

発売当時よりもさらに多くの「価値」を持ったアルバム!

3rd Bassは1987年から活動を開始したヒップホップ・グループ。

白人のMC2人と黒人のDJという組み合わせで、白人黒人混成のグループの中ではもっとも早く成功したグループの1つとしても有名です。

1989年に発売した彼らの1st Album「The Cactus Album」はヒップホップがオールドスクールからニュースクールへの変革を迎えようとしている中で発表されました。

本作はシンプルに作品としての魅力はもちろんの事、後の時代に与えた影響、その後のメンバーの活動などにおいても重要な作品となっています。

改めて感じるファンク・グルーヴの色濃い「古き良き」サウンド!

サンプリングの定番、Blood, Sweat & Tearsの「Spinning Wheel」の美味しいところを余すことなく使用した「Sons Of 3rd Bass」や、Kool & the Gangの「Mother earth」をはじめ様々な楽曲から切り取られた絶妙なトラックが魅せる「Steppin’ To The A.M」など、色彩豊かな楽曲が詰め込まれた本作は、当時こそ新時代の幕開けの空気を孕んだものですが、流行が変化した今だからこそ感じる良さも含め、色褪せないサウンドが魅力です。

3rd Bassが90年代以降に与えたものとは?

彼らの活動期間は非常に短く、それゆえ特に日本においては語られることが比較的少ない本作ですが、当時から評価は高く、ヒップホップの流行がこれまでのオールドスクールからニュースクールへ移り変わる中で生まれ、多くの人々に影響を与えた本作は今、ヒップホップの歴史の一部を体感するという意味でも非常に高い価値を持った作品の一つなのではないかと思います。

ニューヨークの一部のコミュニティから生まれ、時代の影響を受けながら、時には時代を作り出す大きなパワーとなったヒップホップ。
今だからこそ、この作品から得られる新しい体験があるかも知れません。

related article