Sam Amidonはアメリカ、バーモント州出身のシンガー・ソングライター。
両親もフォークミュージシャン、Peter and Mary Alice Amidonとして活動しており、幼少期からフォークソングと密接に暮らしてきました。
そんな彼が今回リリースした楽曲「Maggie」はブルーグラス、フォークソングのクラシックとして知られるStanley Brothersの楽曲「Little Maggie」のカバー。これまでにBarbara DaneやSean Hayesなど、数多くのアーティストがカバーしてきた楽曲ですが、Sam Amidonのアレンジは明らかに一線を画す仕上がりに。
マスロックに近いアプローチのバンジョーは勿論、その反対側に佇むノイジーなギター、浮遊感のあるシンセなど最早オリジナルと呼んで差し支えないほどの大胆なアレンジ。
ですが敢えて原曲の面影を残しカバーとして発表したという事実に、彼のフォークシーンへの想いと憂いを感じ取れる素晴らしい楽曲となっています。これまでも従来のフォークの概念を押し広げる挑戦的な楽曲は多く制作していたものの、ここに来て新たなステージへ大きな一歩を踏み出したSam Amidon。
シーンの未来を変える可能性を十二分に秘めた、渾身のセルフタイトルアルバム「Sam Amidon」は2020年10月23日にリリースが予定されています。