リミックス曲・放浪の旅 - Recommendations for remixed songs [Vol.1]

近年、ますます大きな盛り上がりをみせているリミックスやマッシュアップ、エディット。これらのジャンルは現代において、もはやメジャージャンルのひとつと言っても過言ではありません。

その背景には年々進化する音楽制作環境の変化やDIYミュージック、ベッドルームプロデューサーが多く誕生していることなども関係しているのかもしれません。

今週〜再来週にかけて、このRemixesではリミックスまたはそのアーティスト等に焦点をあて、オリジナル曲と共に内容をお届け致します。

オリジナルを軸とした、異なるアレンジまたは音楽性などもあわせてワイドにお楽しみください!

Deniece Williams - Free

Deniece Williamsはアメリカのシンガーソングライター、プロデューサー。Earth, Wind & FireのバンドリーダーMaurice WhiteとCadet Recordsの名匠Charles Stepney、2人のプロデュースによるアルバム『This Is Niecy』で1976年ソロデビュー。

全世界から愛され続け多くカヴァーされる「Free」はR&Bシングルチャート全英1位・全米2位を獲得しています。

「Free」のリミックスといえば日本のDJ、音楽プロデューサー、TOWA TEIの別名義プロジェクトSweet Robots Against The Machineの「Free」は外せない1曲。

極上のスウィート・ソウル「Free」を大胆にも2Stepにアレンジしたこのカヴァーは国内でも大きな反響を呼びました。

BANKS - Warm Water

BANKSことJillian Rose BanksはLA出身のシンガーソングライター。2014年9月5日にデビューアルバム、『Goddess』をリリース。女性版James Blakeともいわれ、ビート・ミュージック界の歌姫として人気を得ています。

BANKSのデビューAL『Goddess』収録曲「Warm Water」をイギリスのエレクトロニック・ミュージック・デュオ、Snakehipsがリミックス。SnakehipsはHype MachineでThe Weeknd、Bondax、Wild Belle、そしてBANKSのリミックス等を手掛けたことをきっかけに多くの注目を集めました。

この Warm Water(Snakehips Remix)はYouTubeチャンネル『The Sound You Need』のコンピレーションアルバムにも収録され、現在では動画再生数320万回、SoundCloudでは1200万回再生を突破しています。

Lil Pump - Gucci Gang

Lil PumpことGazzy Garciaはアメリカのラッパー。2017年にリリースした「Gucci Gang」にて爆発的な知名度と人気を獲得。YouTubeの動画再生数は1億回再生超えとなっています。

その後もKanye Westとのコラボシングル「I Love It」やLil Wayneをフィーチャーした「Be Like Me」など次々と話題作を発表。昨年2021年には最新アルバム「No Name」をリリースしています。

人気曲「Gucci Gang」をFlamingosisことAaron Velasquezがリミックス。Flamingosisはオールドスクール・ソウル、ワイルド・ファンク、D.I.Y.エレクトロニックを融合させたサウンドが特徴で、国内外問わず絶大な人気を獲得しています。

大ヒット曲ゆえ多くのアレンジが存在する中、アートワークのインパクトは凄まじいものです。偶然なのかはたまた狙っているのか...? 全ては謎に包まれています。

Daryl Hall & John Oates - I Can't Go For That (No Can Do)

1966年にフィラデルフィアで結成されたDaryl Hall & John Oates。ロック~ポップ史に名を残すスーパーデュオです。

1972年にデビューし、2人ならではのブルーアイドソウルで人気を獲得。 80年以降はAORやニューウェイヴへとサウンドを変化させメガヒット曲を次々に発表。全世界を魅了しています。

どれをとっても名曲ばかりですが、なかでも「I Can't Go For That (No Can Do)」はHip Hopサンプリングとしても愛される1曲。この曲をカナダ・モントリオール出身のビートメーカー、Pomoがリミックス。

ノスタルジックな部分も残しつつ、現代にトリップしたようなPomoのアレンジも必聴です。

Jordan Rakei - Add the Bassline

ロンドンを拠点に活動するマルチ・インストゥルメンタリスト/ソングライター、Jordan Rakei。プロデュース、アレンジからミックスまで自らでこなすマルチプレイヤーとして、また新世代ソウルの革命児としても注目され、現在に至るまで音楽ファンだけでなくミュージシャンからも非常に人気の高いアーティストです。

2014年リリースのEP「Groove Curse」収録の名曲「Add The Bassline」を、オーストラリア・シドニーのプロデューサーNehzuilがリミックス。

“驚異的な才能と、彼の『Groove Curse』に大きな期待を寄せている。”とコメントを残していることから、Jordan Rakeiに対する愛とリスペクトが伺えるリミックスとなっています。

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