世界の注目をかっさらった「エレクトリック・ブギー・サウンド」
Harvey Sutherlandはオーストラリア、メルボルンを拠点に活動するアーティスト、Mike Katzのディープ・ハウスプロジェクト。超名作アナログシンセ「JUNO 60」を相棒に、ディープ・ハウス独特の陶酔感を誘うようなメロディや、スペーシーなループ・サウンド。グルーヴィなディスコ・チューンを武器に2013年のデビューから一気にシーンの注目を集めました。
Harvey Sutherland最大の特徴はフリースタイルのライブ。
ループを自在に操りながら、ユルさを保ちつつ否応なしに気分を上げるメロディセンス、培われた彼のグルーヴ感を徐々に構築していきながらフロア全体を巻き込むライブパフォーマンスは圧巻で、その素晴らしい体験に多くの人が彼の虜になっています。
ライブ・セッションで作られたアルバム
今回紹介する「Expectations」は、厳密にはHarvey Sutherland & Bermuda名義でリリースされており、ヴァイオリンにTamil Rogeon、ドラムにGraeme Pogsonを迎えセッション形式でレコーディングされた作品です。
シンプルかつタフなドラム、包み込むようなストリングスの中を泳ぎ回るコズミックなシンセ・サウンド「Clarity」に始まり、ループを最大限に活用し、構成もシンプルであるが故に「ちょっとした変化」が強烈に気持ち良いタイトル曲「Expectations」。
都会と海辺の隙間から、その両方の景色を眺めているような感覚と、どこかレトロな雰囲気が一層洒落た気分にさせてくれる爽やかな楽曲「Coast 2 Coast」など6曲入りのEP。
僅かな乱れすら感じさせない3人の呼吸と溶け合うグルーヴ、意識を込めれば込めるほどそのサウンドに引き込まれる1枚に仕上がっています。
来日公演も大盛況!世界が歓迎するアーティストへ。
2016年からかなり頻繁に来日公演も行っているHarvey Sutherland。
日本に限らず世界中を飛び回ってはフロアを沸かす彼は、最早世界中が歓迎するアーティストであるといっても過言ではないでしょう。
彼が再び日本の土を踏みしめる時を楽しみに、今日はお気に入りのスピーカー(もしくはイヤフォン)とドリンク片手に「おうちディスコ」なんて如何でしょうか。