ほのかにピッチが揺れるラウンジ・ミュージックのようなエレクトリック・ピアノに乗せたダブルベース、それだけでは上質で都会的なサウンドで終わってしまいそうな所に、ワシントンD.C発祥の「ゴーゴー・カルチャー」の影響を色濃く感じるパーカッションが乗ることで絶妙な雰囲気を持つトラック。

そこに重なるGoldLinkのフロウはJohn Coltraneよろしく、ビートに敷き詰められた直球なリリックを投げかけ、さらにTyler, The CreatorにJay Princeと、まさに今大注目の3人が畳みかける展開に酔いしれること間違いなしの楽曲に仕上がっています。


今作をリリースしたGoldLinkはワシントンD.C.出身、地元では非常によく知られ、自身もワシントンD.C、メリーランド州、ヴァージニア州を併せた通称「DMV」エリアを心から愛していることが伝わる楽曲作りと、非常にストレートな歌詞が特徴のラッパーです。

今回のMVではダークでアダルティな雰囲気に満ちたクラブで、背後にバイオレンスな気配を感じながらも本能をさらけ出し踊る人々が描かれています。

そして後半の急展開と、3人のリアルな演技にも大注目です。

見所、聴きどころに溢れた今作も含め、常に新しい音楽を模索し続けるGoldLinkのこれからの活躍に期待大です!

GoldLink - Diaspora
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