The Beatlesの名盤「Revolver」の登場によって世界に広く認知されるようになったサイケデリック・ロック。

多重録音やSEなどを積極的に取り入れたこのジャンルは瞬く間に世界的ブームを巻き起こし、録音技術の向上を後押しするなど、ポップ・ミュージックの在り方を大きく変えるきっかけとなりました。

Tame Impalaはそんなサイケデリック・ロックに現代ポップスの解釈を加え、一歩間違えば時代錯誤のマイナーバンドで終わりかねない挑戦を見事に成功させたバンドです。

彼らがリリースした最新MV「Lost in Yesterday」は、日本人には馴染み深い「ライク・ア・祭囃子」なビート、中層に漂うフィルター感や散見されるサウンド・エフェクトが独創的な楽曲。

同じ会場で行われる様々な結婚式での演奏を行う彼らと、式に参列する様々な人々が織りなす「時間の経過」をシネマティックに表現した映像が噛み合い、見応え、聴き応えともに大満足な作品となっています。

本曲が収録される彼らの最新作となるアルバム「The Slow Rush」は2020年2月14日リリース予定。

Tame Impalaが5年ぶりにリリースするアルバムとあって極めて注目度も高く、先行配信されている楽曲を聴いてみても、よりダイナミックに技術と発想を駆使した実験的な要素を散りばめつつ、これぞTame Impala!といった世界にきっちりと収納された完成度の高いアルバムになっていることは間違いなさそうです。


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