カナダ生まれ、セッションプレイヤーとしてのキャリアを経て、現在は自身のための楽曲制作を中心に活動し「ベッドルームプロデューサー」を名乗るMaddie Jayの最新作となるMV「The Peanut Butter Song」が公開されました。
日本人には馴染み深いシティ・ポップやAOR的なコードワークも相まってどこか少し都会的な雰囲気を持ちつつ、全体的に暖かく軟質な空気感が特徴の本作。
一見キラキラとしたイントロのギターリフからして、角をそぎ落とした柔らかさも兼ね備えたサウンド、吹き抜ける秋の風のようなMaddie Jayのヴォーカルと、主張は控えめながら、意識を傾ければそれだけでもサマになりそうなリズム・セクションのブレンドと、それぞれのバランス調整が見事で、ほんのりドリーミーでありながら、非現実的過ぎないリアルさが魅力の楽曲となっています。
映像の方も面白く、ガレージに友人たちを招いて行われる昼下がりのライブ、ユニークなキーボードとEastwood製の美しいブルーが輝くギター、友人たちとのリラックスした時間...。
そして突如現れ、爪痕を残せず逃げ帰るピーナッツバター男(?)の叫び「ほっといてくれ!!」
文字にすると意味が分かりませんが、切り取られた日常とちょっとしたジョークは楽曲の魅力を最大限に引き出し、とても愛おしく感じるものに。
残念ながら現時点ではツアーの予定などはアナウンスされていないようですが、公開されたビデオの反応も続々と寄せられており今後の発表が期待されるMaddie Jay。今のうちからチェックしておきたいアーティストです!