BOYOはロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト、Robert Tildenのベッドルーム・プロジェクト。
ノスタルジーすら感じさせる粗削りなローファイ・サウンドに混ぜ込まれた浮遊感と、次々と生まれてくるアイディアを武器にインディーシーンを沸かせています。
今回リリースされた楽曲「Tough Kid」はBOYOの最新作「Where Have All My Friends Gone?」の収録曲。
ド直球のビートに被せる様にかき鳴らされるギターは一見ローファイ・ローテクを前面に押し出した激しい自己主張にも感じますが、後に訪れる波打つような歪みと彼の明るい歌声が第一印象とは全く別の世界へと誘います。
また映像の方も、膝の上まである重たい水の中を彷徨う人物が印象的な、世界で自分だけにしか出来ない「自分との対話」の価値を思い出させてくれるかのような作品となっています。
「見覚えのある場所に連れて行って」と繰り返される言葉にあわせて、記憶の中に生きる幼き自分と対話をすることで、現実をより強く、自分らしく生きるためのヒントが手に入るかも知れません。
あらゆる出来事が立て続けに起き、生き方を見直す事に注目が集まりつつある昨今。時代に即した孤独感と、内向的でリアルな精神世界を歌うBOYOのようなアーティストが人々を勇気づけてゆく事でしょう。
彼の最新アルバム「Where Have All My Friends Gone?」は2020年6月26日リリース予定です。
