2020年マイベスト・アルバム!/  Best Albums of 2020 by Sae

CuratorのSaeです。
2021年もButter music magazineをよろしくお願いいたします!

年は明けてしまいましたが、今回は「2020年の個人的マイ・ベスト・アルバム」と題して、独断と偏見でアルバムをピックアップ!世界が一変した2020年。音楽業界では、このような状況を受けて例年以上にメッセージ性の高い作品が多かったように感じます。

2021年の音楽シーンが本格的に動きだす前に、改めておさらいしておきましょう!

BUTTER MUSIC PLAYLIST

ポジティヴなエネルギーに溢れた1枚!Jak LizardのEP「Humphrey」


パステル・カラーのポスト・マローンとも評されるニューヨークを拠点に活動するネオR&BシンガーJak Lizard。2019年にデビュー・アルバム「Shine to Rise」を発表。このアルバムは日本限定でCDリリースされました。(実は、昨年のマイ・ベストアルバムに選出しています。)

EP「Humphrey」は、Jak Lizardの絶え間なく前向きな人生観を表現したエネルギッシュな作品。

前作同様、Brasstracksがプロデュースを担当しています。Brasstracks特有のカラフルなホーンと、Jak Lizardの伸びのあるハイトーンヴォイスは相性抜群!カラッとしたポジティブなサウンドとグルーヴ感が心地よい1枚です。

自分を愛することだけでなく、そこにたどり着くまでの過程も大切にするべきというメッセージが込められた「Somebody Like Me (feat. Brasstracks)」や、ソウルポップ・バンドLawrenceとのコラボ曲「Bad Dancer」などが収録されています。


今こそ世界が変わるときだというメッセージが込められたSault「UNTITLED (Black Is)」


ロンドンを拠点とする謎の新人ジャズ・ファンク・バンドSault。2019年に「5」「7」という2枚のアルバムを発表、早耳のリスナーを中心に話題に。

ファンクやアフロビートなど80年代の音楽を取り入れた、ざらつきのあるダイナミックなサウンドが持ち味のバンドです。

6月19日にリリースされたアルバム「UNTITLED (Black Is)」は、Black Lives Matter運動に対するトリビュート作品。90年代スタイルのR&B「Sorry Ain't Enough」、西アフリカのファンク「Bow」、70年代初頭のソウル「Miracles」など全20曲、56分という充実の内容。すべての曲でBLMについての強いメッセージが込められています。

また「UNTITLED (Black Is)」よりもダンサブルでポジティブさを感じられるアルバム「UNTITLED (Rise)」も9月にリリースされました。

今の黒人社会が抱える問題や葛藤が感じられる今年を代表する1枚です。


故Mac Millerに敬意を表した1枚、Thundercat「It Is What It Is」


前作「Drunk」から約3年ぶりにリリースしたアルバム「It Is What It Is」。このアルバムは、Thundercatの友人で頻繁にコラボレーションをしていたラッパーMac Millerを失った彼の人生そのものです。

アルバムの冒頭は、亡き愛する人へ向けた呼びかけからはじまります。そして、アルバムのハイライトである「Black Qualls」は、Steve LacyとChildish Gambinoをフィーチャー。Steve Lacyのシンプルでファンキーなエレキギターと、Childish Gambinoのパワフルなヴォーカルパフォーマンスが堪能できます。

また、リード・シングル「Dragonball Durag」は、タイトルからもわかるようにドラゴンボールからインスパイアされた楽曲。この曲には、サックスプレイヤーKamasi Washingtonが参加しています。

タイトル曲「It Is What It Is」は、Macが亡くなってからThundercatとこのアルバムを彼と共同プロデュースしたFlying Lotusが最初に書いたもので、泣きながらレコーディングしたセッションが詰まっているとのこと。

アルバムの冒頭と同様、最後も「Hey、Mac」と呼びかけており、アルバムを通してふたりのMacへの思いが伝わってくる1枚です。


Other Favorite Albums of 2020

Golden Ticket - Brasstracks
待ちわびたファーストアルバム!

To Let A Good Thing Die - Bruno Major
甘い歌声と美しい旋律に酔いしれる♪

Seed of Joy - Marc Scibilia
心に沁みる1枚。

All My Friends - DVNA
心地よいシティ・ポップ・サウンドは必聴!

3.15.20 - Childish Gambino
今年リリースだったのが驚き!(もっと前だと思ってた…)

Sunday Best - Surfaces
力の抜けたポップサウンドがGood!

今回は「2020年の個人的マイ・ベスト・アルバム」と題して、独断と偏見で選んだアルバムで2020年の音楽シーンを振り返ってみました!

2021年もButter music magazineと一緒に楽しい音楽ライフを過ごしましょう!

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