「理屈では埋められない隙間を埋める音楽」Nana AdjoaのBig Dreaming Ants


オランダ・アムステルダムのシンガーソングライター、マルチインストゥルメンタリストNana Adjoaは、オランダ人の母とガーナ人の父との間に生まれました。

Stevie WonderやFunkadelicに始まり、JoeやUsherといった90年代R&Bにも親しみながら、アムステルダムにてJazzの名門を卒業するなど常に音楽と寄り添い、影響を受けてきました。

彼女の母もベーシストだったこと、また友人とバンドを結成することになった流れで彼女自身もベースを弾き始めました。

さまざまな音楽に触れ経験を重ねるに連れ、新たな目的意識を持った音楽への方向性を見出した彼女はソロとしてのキャリアをスタートしました。

言葉にならないものを鋭敏に捉えた絵本のようなアルバム

両親から受け継いだ素晴らしい才能と彼女自身が持つオリジナリティや内省的一面が、大きな広がりを持つ今回の「Big Dreaming Ants」。

ガーナのギタリスト、アーティストEbo Taylorのカバーからインスパイアされた「Love and Death」はアフロビートへの愛を感じつつも彼女らしいアレンジに仕上がっています。

また「Who Do We Look To Now」においても、幼い頃に聴いていたガーナ音楽から最もヒントを得ているとコメントしています。

その他、疾走感を感じられるスパイスの効いた「She’s Stronger」、不協和音が悲しみ、喪失感を演出するダークなナンバー「In Lesser Light Pollution」など、電子的なビートと繊細で優しい音のレイヤー、そして謎めいたAdjoaのヴォーカルに懐かしくも癒やされる楽曲たちが多数収録されています。

自分自身のアイデンティティを探求し続けながら、音楽を楽しみ表現する彼女に今後も要チェックです!

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